e.maxはガラス(ニケイ酸リチウムガラスセラミック)を主成分とした、セラミック製の被せ物です。透過性があり美しい色合いで、天然の歯と同じかそれ以上の美しさに整えることができます。強度に優れているため、噛み合わせが強い人にも向いています。1本の歯でクラウンを製作した場合には、非常に高い耐久性を持つ素材です。ジルコニアは磨耗性が低く、周囲の歯が削れてしまったり、顎関節への負荷がかかる場合もありますが、e.maxは天然歯に近い適度な磨耗性があり、咬み合う歯(天然歯)よりも先に摩耗するため、天然歯への負担が少ない素材となります。また、歯垢が付きにくい素材のため虫歯になりにくく、変色しにくい素材というメリットがあります。ジルコニアにはないエナメル質のような自然な透明性と、様々な形状に加工できる精密性で歯質を残したミニマムな治療にも対応できます。
IPS e.maxに関する製作方法は、症例や治療手順によりどちらを使うかの選定がありますので、事前にご相談ください。
IPS e.max Pressは、豊富な透明度と高い均一性を持つ、ニケイ酸リチウムガラスセラミックスです。Ivoclar Vivadent製のプレスファーネスでプレスすることにより、高い適合精度と400MPaの曲げ強度を持った、天然歯のように自然な修復物が製作できます。
技工所で設備を保有していることで、納期短縮や費用を抑えることができます。経験豊富な技工士による製作を行っているため、安定した品質を実現します。
e-maxは高い強度を持つだけでなく、適合の正確性や審美性を兼ね備えた素材です。
インゴットは透明度やサイズが複数あり、隣接している歯の色調に合わせて使用されます。
自然なグラデーションを持つMultiや、中透明度のMTも登場し、より効率的に審美性の高い修復物を製作できます。色調の種類の多さが審美性の高い補綴物の製作を可能にしており、様々な症例に対応することができます。
先進的な二ケイ酸リチウム(LS2) ガラスセラミックスは、高い審美性と優れた操作性を併せ持っています。広範囲の透明度、シェードやサイズにより、自由度が高い製作を実現できます。
IPS e.max CADは、インプラント上部構造だけではなく、単一構造の修復物や、キャドオンテクニックを使用した複層構造の修復物製作に適しています。
IPS e.maxCADブロックは、4種類のサイズ(I12、C14、C16、B32)があり、3段階(HT、LT、MO)の透明度と、さらに審美を追及する2種類のインパルス ブロック(バリュー、オパール)があります。
透明度、シェード、ブロックサイズを幅広く揃えているので、様々な症例へ柔軟に対応できます。
IPS e.max セラムは、高い審美性を持つ築盛用のナノフルオロアパタイトガラスセラミックスで、IPS e.max システムを構成する全ての製品と互換性があります。
様々な修復物に同一の築盛レシピを使用でき、確実なシェードマッチングができます。
ナノフルオロアパタイトガラスセラミックスは不透明および半透明の下部構造に応じて、十分に明度をコントロールできる積層材料です。